以前のブログで「幻魔大戦」が読みたくなったと書いたが、結局1巻だけAmazonで買ってみた。劇画のようなタッチの濃ゆい背表紙が懐かしすぎる。
ついでに気になってた本も買った。
「人間失格」は、むしょくになった時、頭の中にこの言葉がふんわりと浮かんできたので、ついでに買ったのだが、表紙のデザインがモノトーン調でえらくオシャレになっていた。びっくりした。今年のプレミアムカバーらしい。なんだそれは。
新潮文庫のこういう抽象画みたいな表紙になじみがある私としては、戸惑いを隠せない。
しかし新しいデザインは、ブックシェルフにポンと置けば、カフェなんかのインテリアとしてもいいのでは…、と思えるくらい洒落乙である。そういう時代なのか。
ちなみに私は気に入った表紙はこうやって飾る変な癖がある。
正直な話、表紙目的で買って読んでいない本もある(どの本とは言わない。もちろんちゃんと読んだ本もある、というかほとんどそうである)
しかし、本は置いとくだけでも妙な満足感があるものだ。
「世界には自分の知らないことがこんなにある」という戒めなのか、ただコレクター欲を満たしているだけなのかはわからない。ただ本に囲まれていると安心するのは事実である。こうなるとデジタルではやはり物足りないのだ。
「まだ読んでない本がこんなにあるぞ」という本からの圧を感じるには、物理的な量が必要なのである。そして「読んだ本はこれだけある」という満足感を得るにも同様である。壁一面本棚やブックシェルフに囲まれた部屋を作るのが夢だ。
そのために冬眠前のリスみたいに、せっせと本を集めている。