うちゅうのくじら

そりゃあもういいひだったよ

ガスボンベたちの行く末

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昔から色々とため込む癖はあった。

本も冬眠前のリスのごとくため込んでるし、日々の消耗品に関してもストックが何個かないと落ち着かない。

防災に関しても割と用意している方だと思う。大体年に1回は備蓄品や避難リュックをチェックしたり、整理したりしている。

今回も避難リュックやら備蓄している食料やらをごそごそしていたのだが、カセットガスボンベの期限が、来年の夏頃に切れる事に気が付いた。ちなみにガスボンベの期限は7年で、これはガスそのものの期限ではなく、ボンベ内の噴出口についているゴムパッキンの寿命らしい。仕方ないので買いなおすことにするのだが、問題は残ったボンベたちである。

私は多めにガスボンベを備蓄しており、現在まで鍋やらで消費した分を引くと36本残っている。36本。正直、この本数を廃棄するのは骨が折れる。

余命宣告されたガスボンベ達

というのも、ガスボンベはそのままでは捨てられず、中身のガスを抜く必要があるからだ。そのまま捨てると、回収する際に爆発する可能性があり、清掃員の人に危険が及んでしまう。ガス抜きするには、キャップを外して先端の突起を地面などのかたいものに押し当ればいいのだが、36本分をやるのは、いくらむしょくと言えどめんどくさい。

それに36本分のガスを巻き散らして、わずかな火花でも出ようもんなら、むしょく大爆発である。まあむしょく1名が爆死するくらい安いものではあるが、おそらく周りに大迷惑をかけてしまうので、どちらにせよいただけない。

そういうわけで、余命わずかなガスボンベの活用方法を考えた結果、ガスボンベが使えるカセットストーブというやつを購入することにした。

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イワタニのマイ暖という商品である。1本3時間弱程度もつようなので、36本あれば100時間程度はあたたまれる。もちろん災害時も使えるし、冬のキャンプに持っていくのもいいだろう。amazonプライムセールで12000円だった。定期的に換気も必要なようなので、ついでに一酸化炭素チェッカーも買った。

これで今まで日陰で過ごしていたガスボンベたちも、無事に使命を果たすことができそうだ。

 

ちなみに仮に首都直下型大地震が起きたとすると、ライフライン復旧の目標日数は、電気が6日、上水道が30日、ガスが55日とされている。比較的復旧が早い電気はともかく、上水道でおよそ1カ月、ガスは2カ月ほど使用できないことが想定される。ということは、飲料水や生活用水の確保は最優先課題となるだろう。最低でも1カ月、蛇口から水が出てこないことを想定するべきである。

その次に何を優先するかは色んな考え方があるだろうが、カセットコンロがあれば暖かい飲み物や食べ物を得ることができる。加熱調理できれば食中毒予防にもなるし、お湯で体や顔を綺麗にすることができるし、簡易的な焚火として暖も取れる。暖かさというのはメンタルにも良い。真冬であればなおさら必要になってくるだろう。それなりの量を備蓄していれば、困っている人に分けることもできるものだ。

そういうわけで、私はガスボンベを冬眠前のハリネズミのように溜め込んでいるのだ。

 

ちなみにガスのあの独特のにおいというのは、後からわざとつけているそうだ。元々ガスは無臭らしく、仮にガス漏れしても気付きにくいからだろう。考えた人、天才か。