カフェイン中毒だったあの頃
働いていた頃は、ほぼ毎日4〜5杯くらい珈琲を飲んでいた。1日のカフェイン摂取上限の目安が400mgであることを考えると、かなりの量を取っていたことになる。むしょくになってからは飲む量がグッと減った。
人はストレスを感じると、苦いものを求めるらしい。苦味はストレス緩和作用があるらしいのだが、本来苦味は、人にとって毒と認識するサインでもある。ストレスを感じると、苦味の感覚が鈍くなる生理的作用が働き、苦味を取り入れやすくし、ストレスを和らげようとする。
そう言われてみると、子供は珈琲やビール、ゴーヤ、ピーマンなどの苦いものは基本口にしない。ビターなものは、大体大人が好むものだ。
長時間続いた無駄な会議の後、濃い珈琲をカブ飲みしながらチョコレートをむさぼりくったことは、今となってはもはや遠い過去のようだ。
むしょくの世界に苦味はいらない
ストレス世界を対岸に見ているむしょく世界では、もはや苦味は必要ない。
それでも毎日珈琲は淹れて飲む。
単純に淹れる作業や、その時の香りが好きだからである。
珈琲をグラインドするときや、お湯を注いだとき、口に含む前と含んだとき、そして喉を通り過ぎた後、それぞれ違った香りが楽しめるのが良い。
自分に最適化された珈琲を試行錯誤しながら探究するのもまた楽しい。
むしょくでもこれくらいの贅沢は許して頂きたい。
もちろん高い豆は買えないから、自分ルールとして、豆を買うときは、300円台/100gまでとしている。
むしょくに許されたギリギリのライン設定である。